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訪問看護ステーションぷくぷく

2022.10.12

全国旅行支援について考えると・・(訪問看護 神戸市 小児 重心 ぷくぷく ブログ)

 

だんだんと寒さを感じる日が多くなってきたように思いますが、体調お変わりないでしょうか?
8月に比べてコロナの影響も少なくなり、少しは外で羽を伸ばしたいなと思われる方も増えてきているのではないでしょうか?

 

全国旅行支援という国の施策が実施されており、何かと話題になっていますが観光業の方にとっては
コロナで落ち込んだ売上を戻す絶好の機会と捉えている方も多いと思います。

 

個人的には、この施策には「差別」を感じさせてしまうのでないかと思わせてしまう部分がありあまり良いとは思っていません。・・というのも要件の一つに「ワクチン接種」もしくは「検査結果の陰性証明」が必要だからです。

 

確かに、旅行先で旅行客によるコロナウイルスクラスター発生の抑制という意味合いがあるのかもしれませんが、そもそも体調不良であれば旅行に行かれる方が稀なのではと思います。
もしくは、旅行前に抗原検査をして「陽性」と判定された場合、素直に行かなくて良かったと思えるのでしょうか?
あと・・・3回接種済の「3回」はどういう基準で設定されたのでしょうか?今必死に推進されている「4回」ではなく・・このあたりの説明がないため疑問が残ってしまいます。

 

むしろ、旅行支援を使用しない人=反ワクチン・反検査という図式による差別を生み出してしまう危険性があるように思えてなりません。こういった側面からもあえて要件を定めずにより多くの方が利用できる制度の方が良かったのでは・・と思ってしまいます。

 

この機会にもう一度、ワクチン接種・検査の有効性・必要性についてしっかり勉強し理解し、考えていきたいなぁと思いました。

 


 

 

2022.10.07

もっと医療的ケア児の通園通学をシンプルに(訪問看護 神戸市 小児 重心 ぷくぷく ブログ)

 

「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が施行されて1年以上が経過しました。
施行前よりも様々な自治体が、医療的ケア児が通園・通学を行えるように取り組んでおられるように感じています。
努力義務と義務でこんなにも違うのかと思いました。

 

しかし、まだまだ整備は不十分でその問題は山積していると言っても間違いではないでしょう。
通園・通学における送迎の問題、付き添いの問題、看護師の配置、先生との連携の問題など重要課題がたくさんあります。

 

ぷくぷくでも近隣市より委託を頂いて、医療的ケア児の方が普通学校へ通学される際に支援をさせて頂いています。
支援開始当初は、ご家庭も自治体も学校も看護師もどのようにすれば良いのか分からないことだらけでした。
しかし、小まめに問題点について協議することで少しづつ解消されていきます。

 

通学されるご本人さんがどういう学校生活を送りたいのかを全員がしっかりと理解したうえで、互いの立場を尊重し助け合うことが一番必要となります。学校だから、自治体だから、看護師だからこうあるべき等といった概念を取っ払って、自分がこう動けば、ご本人さんが学校生活を楽しめるだろうなぁとか、他の職種の人は助かるだろうなぁといった考え方が非常に重要だと思います。

 

通園・通学するにあたり、自治体や園・学校が苦労されているのが予算と看護師職員の確保です。
特に看護師職員はなかなか見つかりません。医療的ケアのレベルにもよるとは思いますが呼吸器ケアが必要な方であればなおさらです。
また、ご家族様と看護師の関係性も非常に重要となってきます。
自分の子供の生命を託す部分も少なからずあるわけですから可能な限り信頼のおける看護師でお願いしたいと思うのは当然だと思います。
そのような看護師が都合よく見つかるかというとまず難しいと思います。

 

なので、一番の理想は小さい頃からお世話になっていて、こどもさんをよく知って理解している訪問看護師さんとかに入ってもらうのが一番不安が少なくすむ方法なのではないかと考えます。
いつもはお家に訪問に行くところを、学校やこども園等に訪問を切り替えるだけ(実際には自治体・学校・先生との連携はめちゃくちゃ必要です)なので比較的シンプルな方法だと思います。

 

しかし、ここに大きな落とし穴があります。
現行の制度では、保健医療による指定訪問看護は居宅もしくは施設にしか行けません。こども園や学校への訪問看護はダメなのです。
こども園や学校への訪問看護をする場合は、自治体やこども園からの委託契約でしかやりようがないというのが現実です。(もしくは自費)
この部分でどのようにしたら良いか分からず、もがいている自治体さんもあるようです。(さらに契約内容や制度が自治体によってまちまちでややこしい)

 

指定訪問看護でこども園・学校へ訪問してもOKですよと言ってくれるだけで、みんなのやる事がシンプルになり今よりももう少しだけ通園・通学のハードルが下がるようになると思います。

 


 

 

2022.10.03

やれることをやりたい!(訪問看護 神戸市 小児 重心 ぷくぷく ブログ)

 

ぷくぷくを開設して早くも半年が経過しました(むしろ、経過してしまいました?)

まだまだ至らない点が多くある中、ご利用頂いている方や関わりを持って頂いている方には感謝しかありません。

 

ぷくぷくは訪問看護ステーションとして運営していますが、本当に苦労されている方や困っている方にとっては

サービスの形や枠組みなんて関係のないことだと思います。

医療サービスなのか福祉サービスなのか?そんなことは関係なくて自分達にとって有用なサービスを使えるのであればどんなサービスでも使いたいはずです。

 

だからこそ、医療サービスの枠組みや福祉サービスの枠組みを超えたサービスの提供が必要なんだと思います。

なので、常日頃ぷくぷくにできる限りの最大限のサービスをご提供したいと考えています。

 

今、自分達に出来る事は何なのか?出来ないことはどうすればできるのか?を常に考え続けていき

財源、制度、マンパワーなど様々な壁があると思いますが、その壁を超えるためにもご本人さん・ご家族さんと一緒になって考えていければと考えています。

 

こんなことを書くと偽善者だと思われるかもしれませんが、ありがとう!助かっています!安心できました!と

言われることが嬉しくて、次にどうすれば喜んでもらえるだろうと考えることが活力となっています。

そんな気持ちを与えてくれる重心さん達に感謝しかありません。

 

反対に、至らなかった点があれば非常に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

だからこそ、そこをみんなで改善していきたいと考えるようにしています。

 

できることがどれだけあるか分かりませんが、その時にやれること・できること・考えることをやっていくスタイルをこれからも貫いていきたいと思います。

 

 


 

 

2022.09.26

訪問看護でもBCPの策定が必要なんです(訪問看護 神戸市 小児 重心 ぷくぷく ブログ)

 

猛烈な台風14号が過ぎ去ったあとに、台風15号が間髪入れずにやってきて静岡県に大きな被害を与えました。

少しずれれば近畿地方も同じような被害になっていたかもしれません。

その間、神戸~西宮付近では夜中に地震がありました。震度こそそこまででしたが阪神淡路大震災を彷彿させるような

突き上げるような衝撃がありました。翌朝にも同じ場所で地震があり、なんとなく不気味です。

 

地震はいつどこで起こってもおかしくない災害であり日頃から最悪を想定しておく必要があります。

避難経路・持ち出し物品・備蓄等をしっかりと確認し、ご家族やご近所さんと連携が取れる状態にしておく必要があると思います。

 

 

大きな災害発生時、訪問看護においても交通、ライフライン、スタッフの状況等によっては一時的にサービスの提供が

困難になってしまう恐れがあります。サービスのご提供が継続できるように、またはサービスのご提供が出来なくなったりしても速やかに復旧できるように訪問看護においてもBCPの策定が義務付けられます。(令和6年までに策定義務)

 

BCP(Business Continuity Plan)について、ぷくぷくでも会議等で話合いを実施しBCPを策定しています。

誰がどのように情報収集を行い、誰の指示のもとどのように行動するかというところを具体的に決定しています。

スタッフごとの役割をあらかじめ決めておくことで、混乱を防ぎ、サービスの早期復旧を目指します。

 

 

重心さんや小児さんの場合、どのような時においても個々の特性を理解しておくことが必須だと思います。

有事の際は、全てのサービスのご提供が難しい場合があるため、本当に必要なサービスが何なのか?優先すべきことが何なのか?を的確に判断して実施していく必要があります。

 

日頃からご利用者様が本当に求められていること・必要なことをコミュニケーションを通じてしっかりと理解しておき、

いざという時にも活かすことができればと考えています。

 


 

 

2022.09.20

秋の気配がしてきました(訪問看護 神戸市 小児 重心 ぷくぷく ブログ)

 

大きな台風が過ぎて真夏のような暑い日から一気に冷え込みました。

 

季節が秋への変わろうとしているのを感じますが、体調の変化に注意が必要です。

 

個人的には秋と言えば「食欲の秋」なのですが、みなさんは「何の秋」でしょうか?

 

おいしいものを食べ過ぎてしまう為、暴飲暴食の秋とも言えますが・・・

 

 

私は、コロナ禍前までは毎年この時期になるとぶどう狩りに出かけていました。

 

お弁当とクーラーボックスを持って、ぶどう狩り園に到着すると同時にぶどうを採取。

 

採取したぶどうをクーラーボックスに入れて冷やし、持ってきたお弁当を食べる。

 

お弁当が終わったら、冷やしていたぶどうをデザートに頂くというのが定番でした。

 

残念ながらここ数年は行けていませんが、最近ではシャインマスカット狩りといった豪華なものもあるようです。

 

 

 

コロナが落ち着いてきたら、気分転換にお出かけなどで季節を感じてみてはいかがでしょうか?

 

ですが、くれぐれも基本的な感染症対策はお忘れなく。特に食べる前の手洗い・消毒は確実に行いましょう。

 

withコロナと言われている通り、「人withコロナ」ですからコロナばかりが強くなってはダメで、人の生活があってこそだと思います。

 

これからも、どうすれば毎日が幸せに過ごせるかをしっかり考えていきたいと思います。

 

 

 


 

 

2022.09.13

医療的ケアのある方と家族のための防災セミナー(訪問看護 神戸市 小児 重心 ぷくぷく お知らせ)

 

まだまだ残暑といった感じの暑い日が続きますが、みなさまは体調を崩していたりしていませんか?

日本列島を囲うように台風が発生していますが、数年前まで異常気象と言われていたことがあたりまえように感じています。

いつどこでどんな災害が起こってもおかしくないような日々が続きますが、そんな災害について考える防災セミナーが行われるようですのでご案内させて頂きます。

 

202210防災セミナー

 

 


 

 

2022.09.12

訪問看護とは考え続けていくこと(訪問看護 神戸市 小児 重心 ぷくぷく ブログ)

 

とある研修に参加した際に改めて思ったのですが、小児さんや重心さんの訪問看護は奥が深い。

 

何を今更・・・と思われるかと思いますが、しっかりと考えていく必要のあることが無数にあることを

 

改めて認識させられました。

 

 

ご利用者さんのケアやご家族さんの悩みを聞き一緒に解決を目指すことは基本だと思いますが、

 

短期的なスパンで考えれることと長期的なスパンで考えていかなければならないことがあります。

 

ご利用者さんの日々の生活の安定を目指すための日々のケアといった短期的なものについては出来たとしても、

 

エビデンスに基づいて実施しているケアの本質を理解したうえで、ご家族さんの想いやご意向などを交えながら

 

細かな軌道修正を行い最終目標に向かうという長期的な視点で訪問が出来ているかという点については、

 

まだまだ足りていないと感じました。

 

 

ご家族さんやご本人さんがどうしたいのか?をしっかりと聞けているかどうかが非常に重要で

 

これを無視してケアだけに専念してしまうことは訪問者のエゴとしかいいようがないと思います。

 

こうやるべきなんです!とか、こうしないとダメなんです!と言うのは訪問者の知識や過去の統計に

 

基づくものであって、ご利用者さんの意思は蚊帳の外になってしまいます。

 

 

何事にもルールが存在すると思いますが、そのルールにはめられてしまって何もできなくなってしまうことは

 

本末転倒で、枠組みから外れてしまうことをどのようにすれば解消できるのかを考え続ける必要があります。

 

真にご利用者さんと向かい合ったうえで、本当に必要なことが何なのか?今やるべきことは何なのか?

 

見落としていることが無いだろうか?など、将来を見据えた生活などをしっかり考えてこその

 

小児さんや重心さんへの訪問看護だと思いました。

 


 

 

2022.09.05

目指している小児訪問看護(訪問看護 神戸市 小児 重心 ぷくぷく ブログ)

 

ぷくぷくは乳幼児・小児・重症心身障害児(者)専門の訪問看護といっておりますが

 

「専門」と名乗る以上、よりプロフェッショナルであるべきであると考えています。

 

医療技術が進化していく中で、訪問看護のやり方だけは従来通りで良いなどということは無いと思います。

 

より良いことを探求しながら、日々アップデートしていくことが大切だと考えています。

 

出来る限り、最新の情報を取り入れながら知識や手技を高めていくこと、そして、他のステーションさんの

 

良いところを吸収していくように取り組んでいき、ご利用者様に目一杯還元ができればと思います。

 

小さい訪問看護ステーションであることを活かして、フットワークの軽さと融通の利くステーションに

 

なれればと考えています。

 

 

国の方針としては、現在増加している訪問看護ステーションを集約し大規模化させて、安定して運営のできる

 

訪問看護ステーションを増やそうと考えられています。

 

そういう方法も一つかと思いますが、大規模になればなるほど細かい部分が見えなくなってしまったり

 

急な変更などに対応できなくなってしまったりと厳しいものがあるのではないかと思っています。

 

乳幼児、小児、重症心身障害児(者)の方々は、いつなにが起こるか分からない不安の中で生活を

 

されているので、急な対処ができないことは致命的になってしまうのではないかと考えています。

 

そういった意味でも、ぷくぷくのような小さなステーションが大規模なステーションでは難しくなりがちな部分を

 

カバーできればと良いなぁと思います。

 

もちろん、ぷくぷくだけではどうしようもできない部分も出てくると思いますので、他のステーションさんとも

 

協力しながら、これからも頑張っていければと思います。

 


 

 

2022.09.01

今日9月1日は防災の日(訪問看護 神戸市 小児 重心 ぷくぷく ブログ)

 

ご存じの方も多いと思いますが今日は防災の日です。それほど深く考える機会の少ない防災について考えてみましょう。

 

ぷくぷくでも防災に関してのスタッフ研修を行いたいと考えていますが、残念ながらまだ至っていません。

 

中でも地震については、いつ起こるか予測ができないため一番しっかりと考えておかなければいけないと思います。

 

災害は、自動車事故と同じようにいざ起こってしまうと誰もがパニックになってしまうのではないかと思います。

 

気を付けていても起こってしまう点もよく似ていると思います。

 

自動車事故でもそうですが、まず一瞬何が起こったのか分からなくなってしまい適切な行動が難しいです。

 

これが、災害の場合は生死に直結してしまう可能性が高い点が大きく違うところだと思います。

 

ぷくぷくでは、万一自動車事故が起こった際に適切な行動が行えるように、簡易的な手順書をスタッフにお渡ししています。

 

例えパニックになってしまったとしても、それさえ見るという行動さえできればある程度の対応ができるようにしています。

 

防災もこれと同様なのではないかと思います。

 

あらかじめ災害が起こった時に、どのように行動するのか?何が必要なのか?について考えておくことで初動を確実なものにできると考えています。

 

もちろん、災害の種類によって対応は異なると思いますが、より生死に関わることを優先事項として考えるのが良いと思います。

 

それが、電気なのか?水なのか?薬剤なのか?ご本人様の状態によっても違うと思います。

 

その個別性を考慮したうえで、本当に大丈夫かどうかについて考えておく必要があると思います。

 

もし、ご家庭だけでの解決が難しいと思う場合は、事前に行政や各医療機関にご相談頂くのが良いと思います。

 

ぷくぷくでもご相談頂けましたら、一緒に考えさせて頂きますので是非お話ください。

 

この機会に一度、ご家庭の防災グッズの確認や避難経路、避難先、避難の際の持ち出し物、協力機関等について見直してみてはいかがでしょうか?

 

あと、ローリングストックの賞味期限や消費期限のご確認もお忘れなく・・・

 

期限が切れそうなものがあれば、その物品を使って被災ごっこのような疑似訓練を行うのも良いかもしれません。

 


 

 

2022.08.31

使いたい訪問看護ステーションを選ぶ時代に(訪問看護 神戸市 小児 重心 ぷくぷく ブログ)

 

健康保険法による全年齢の在宅療養者への訪問看護が開始されて28年、高齢者への

 

訪問看護は多数ありますが、小児さんや重心さんへの訪問看護はまだまだ多くありません。

 

高齢者の方々は、訪問看護ステーションを選ぶことができることも多いですが

 

小児や重心さんのステーションは数が少ないため選択の余地がないというのが現実だと思います。

 

最近では、成人さんをメインにされている訪問看護ステーションさんも小児の訪問看護に

 

取り組もうとされているところが増えてきています。

 

 

そして、先日も神戸市内の複数のステーションさんや医療機関さんで小児訪問看護に対して熱い想いを

 

持たれた方々の集まりがありました。

 

さらに、月1回程度はどこかの医療機関で小児訪問看護に関した研修会が開かれています。

 

私は、近い将来に小児訪問看護も選べる時代がやってくることを確信しています。

 

その時は、しっかりと満足して頂けるステーションだけが選ばれることになると思います。

 

ぷくぷくも、その選ばれるステーションの一つになりたいと考えています。

 

 

ご利用者様やご家族様が本当にして欲しいこと、やりたいことをスタッフにお話しして頂くことで

 

ステーションも考え、成長することができます。

 

また、不満な点などもあればスタッフにお伝えいただけると助かります。

 

それにより至らなかった点や間違っていたことなどに気づくこともできます。

 

ぷくぷくは出来たばかりでまだまだ未熟ですが、より良いステーションになれるように、

 

多くの方のお力を頂ければと思います。