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訪問看護ステーションぷくぷく

2023.02.10

制度のありかたについて考えてみた(訪問看護 神戸市 医療的ケア ぷくぷく ブログ)

 

医療サービスにしても福祉サービスにしても利用する為にはどちらも制度があります。
また、サービスを利用している際にも提供する側、受ける側もそれぞれルールが決められていると思います。
私達のような訪問看護ステーションもルールが事細かに決められており、そのルールに従ってサービスの提供を行っています。

 

ただ、このルールが本当に完璧なのか?という疑問を常に持ち続けていくことが必要であると考えます。
というのも、制度に当てはまらないがゆえに、サービスが提供できなかったり、受けることができなかったりすることが多々あります。
時代の流れとともにこれらの制度は常にアップデートしていく必要がありますが、残念ながら追いついていないと感じることがよくあり、なんで?と思う事が頻繁に起こっています。

 

例えば、医療的ケアが軽度な障がいの方は制度上訪問看護に毎日行けなかったり、時間が90分までだったりします。
確かに、医療的な視点から見れば重度の方よりも少なくて大丈夫!という判断されるかもしれませんが、もしご家庭の状況を加味した場合はもっと時間が必要だと思うこともあります。
この辺りが、医療と福祉を完全に切り分けて考えてしまいがちになる元凶だと思います。
そこに福祉的な視点を加えれれば、もっと素敵な生活が送れるはずなのです。

 

医療と福祉の連携をしっかり取りましょうと言いながらも、制度上はそうなりきれていないという矛盾があります。
制度は本来、人の生活を守る為に存在するべきものだと思うのですが、その制度が人を苦しめていることもあるという現実があります。
そのような制度を変えていく為にもしっかりと考え、声を上げていきたいと思います。