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訪問看護ステーションぷくぷく

2024.02.29

万が一をどう捉えるかで支援が変わってくる(訪問看護 重心 医ケア児 ぷくぷく 研修 西宮市)

 

2月23日に「西宮でこどもまんなか社会を考える研究会」という研修に参加してきました。

 

 

この研修では、こども家庭庁の方も来られてご講演予定であった為、行政の考え方などもお聞きできるかと思いましたが、お話を聞く限り方向性はあるものの具体的な中身については何も決まっておらずまだまだ模索しているという印象が強かったです。
逆に言えば、根拠を持って課題・問題点をしっかりとお伝えし改善方法等を指し示すことができれば、取り入れてくれる可能性があるようにも感じました。

 

 

また、姫路市にある重度障害者総合支援センタールルドのセンター長である宮田先生のご講演もあり、特に記憶に残った言葉がありました。
重症心身障がい児さんや医療的ケア児さんへの支援者さんで「万が一の事故があると困るから・・・」と言われる方がいます。
反対に、「万に一つしか(事故は)ないからね!」と言ってくださる方もいます。
前者の場合「万が一」が「やらない言い訳」になってしまうケースです。
むしろ後者のように、万が一の事故に迅速かつ的確に対応し、万が一の事故を未然に防ぐ体制を構築し、様々なことを実施していく方がご家族様から良い支援と思われることが多いようです。

 

 

まさしく!と思いました。
これが、ご本人様・ご家族様と支援者さんの乖離を生み出してる一番の要因だと考えます。
「生きる」には「生き生きする」という意味も含まれているかと思います、ただ毎日を「生きる」のではなく、やりたいことをして「生き生きする」ということも大切だと思います。
万が一の事故があるかもしれないからやらないでおきましょう、と言ってやりたいことを全て押し殺して「生き生きできないこと」はよいのか?と考えさせる良い機会になりました。
ぷくぷくでは後者を目指し、ご利用者様やご家族様が取り組んでみたいと思われることを訪問看護を通して、しっかりと支援していければと考えております。

 

 

主催の「みやっこ会議」様のHP
https://nishi-jiritushien.jp/