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訪問看護ステーションぷくぷく

2025.02.28

レスパイトについて本気出して考えてみた(訪問看護 重心 医ケア児 ぷくぷく 小児 神戸市)

 

早いものでもう2月も末日です。(毎回言ってる・・・)
寒い日が多かったなぁといった印象の毎日でした。

 

 

2月は早かったですが、やりたかったことに目を向けることのできた月でした。
中でも、在宅におけるレスパイトについて考えることができました。

 

 

昨年からちらほらとテレビのニュースでも聞くことが出てきた医ケア児のお母様による痛ましい事件。
こどもは産んだ親が責任をもって育てるもの!といった見えない圧力が今回のような悲劇を招いていると感じます。
私は、こども達は地域が育てるものだと考えています。
だからこそ、親だけでなく近所の方や行政なんかも巻き込んでいった方が良いと思います。

 

 

最近は「昭和レトロ」なる言葉が流行っているようですが、あの時代には間違いなく感じ取れた「人情味」も復活するといいなと思ってしまいます。
なので、こども達の親御さんが育児や医ケアに疲弊して倒れてしまう前に、取り巻く周りの環境が手を差し伸べれる方法が必要なのだと考えます。
その一つとして、レスパイト環境の充実が挙げられると思います。

 

 

特に育児に加えて医ケアや介護が必要な障がいをお持ちのお子様の親御さんは疲弊しやすいです。
ですが、看護師さんやヘルパーさんの慢性的な人材不足等により、必要な支援が不足しているご家庭が増えています。
中でも、レスパイトの主要な部分となる「短期入所」については、神戸市でも絶望的な状況です。

 

 

ですので、先日神戸市さんにお話する機会を作って頂き、短期入所の状況改善が難しいのであれば、代替的な仕組みの導入が必要なのではないか?他府県でも導入されている「在宅レスパイト事業」を神戸市にも導入してもらえないか?とお伝えしてきました。
もちろん、直ぐに導入するということが難しい状況は分かりますが、今の逼迫した状況やそれらが事件となって表面化してきていることを切実に訴えてきました。

この「在宅レスパイト事業」のような代替案を何とか導入してもらえるよう、多くのご家庭と意見交換したり、関係機関に協力を呼び掛けて取り組んでいきたいと考えています。